仏事関連
宗派を知る
日蓮宗
日蓮大聖人が開宗。「法華経」こそ最高の教えに他ならないと、鎌倉に出て辻説法を行っていました。生まれ故郷の清澄寺で「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)のお題目を唱え、始めて日蓮と名乗りました。「南無妙法蓮華経」とは、「妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)」に帰依しますという意味で、お題目を一心に唱題すれば、だれでもが平等にこの世で成仏できるという教えを説きました。日蓮の日は「太陽」、「蓮」は泥中に咲く、清く美しい「はすの花」を表しています。仏教各宗の中で初めて個人名を冠したのが日蓮宗です。
時宗
時宗の開祖は、一遍上人です。浄土宗を開いた法然の孫弟子に学びました。時宗の教えの特徴は、阿弥陀仏を信じようと信じまいと「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の名号によって、誰でも救われる点です。これが、称名を重んじる浄土宗や、阿弥陀仏が衆生を救うと誓った本願への信心を強調する浄土真宗との大きな違いです。
真言宗
真言宗の開祖は、弘法大師空海です。真言宗の教えとは「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」即身成仏とは文字の通り、この身のままに仏になる。ということで、真言宗の教えを最もよく表しています。
浄土宗
浄土宗の開祖は、法然です。阿弥陀仏に帰依しますという名号「南無阿弥陀仏」をひたすら称えなさい。阿弥陀如来がそのように称えるものを救うと誓ったからです。という観無量寿経疏の教えに光明を覚え、ただ名号を称えなさいと救われる道を説いたのです。
浄土真宗
浄土真宗の開祖は、親鸞です。親鸞は浄土宗の開祖、法然より40年遅れて京都に生まれました。親鸞は9歳の時に出家して、比叡山に登ります。「悪人正機(あくにんしょうき)」という、悪人こそ救われるとい念仏思想を表しました。
曹洞宗
14歳の時、道元は比叡山で出家します。「ただひたすら座る」禅の教え。「不立文字(ふりつもじ)」言葉では伝えられない。ただ座禅の実践を通してしか、教えは伝わらない。曹洞宗では、座禅の修行が心身からあらゆる煩悩が消え悟りの境地となり、ただ座ることだけが、そのまま悟りとなることを説きました。